闇渦


複雑怪奇な青空窓
焦がれる世界は遥かに遠く
地底はしずかに蠢いた

鳴りやむことのない
低い、大きな音がしている
僕はこの音源に生かされている
それは得てして確かで、不確かなことなのだ

絶えずすがたをかえている
彼等は唯、巡る速さに追いつけなかっただけ
おさまることのない音に押し潰されて

決して裏切ることのない、
完全無欠のなにかが、
あればいいのに

鳴りやむことのない
低い、大きな音が聞こえる
確かなことは、ときに厄介な頭痛をもたらすから

僕は窒息を謀るのだ


2011/03/12 (Sat) 20:24