死に顔


きみ、
なんてかなしい死に顔なの
そんな、目で
暗い暗い
吸い込まれそうな、闇

腐敗した身体は
タニシの餌となるのでしょうか
光りを
見付けられずにいったのでしょうか

また、一人
また、一人
ちからつきてみなそこに
どこまでもクロく
澱んだ目を、していました
光りを
見付けられずにいったのでしょう、か

きっと
誰も、わるくはなかったのですよね。
ねえ けっきょく
いきるしぬ ってなになのでしょうか

身体じゅうにこそばゆいような感覚が伴い
次の瞬間には、息苦しさにあっけなくしんでいました。
黄色いみなそこにぽとり、と墜ちていきました
ちっぽけな世界に
置いて行ったのです、重たいものを。
ほんのちょっとの絶望を
思い知らせるために。

ああ、かみさま
私は、やっと死ねませんでした
そちらに「光り」はあるのでしょうか